銃と付き合い始めて30年、
日本のモデルガンも、ずいぶんと進歩しました。
金属からプラスチックへ、紙火薬からキャップ火薬へ。モデルガンから枝分かれするようにエアーソフトガンへと、誰もが手軽に銃の世界を楽しめるようになりました。
私の場合、趣味で始めた銃が、今では仕事になってしまいました。
しかし悪役商会の所属俳優として、また銃のスペシャリストとして、日本で描かれる銃があまりにもチープでリアルさに欠けている事を悲しく思います。
現在私は、ガンコーディネーター・拳銃殺陣師としても、映像や舞台の仕事をしています。
現場でいつも思う事は、役者達の銃に対しての知識の無さです。
当たり前なのかも知れませんが。
日本で実銃というのは、やはり特殊な物、日常生活で手にするという事は、一般人であればまず無いでしょう。
そういう国で作られたテレビや映画の中で描かれる銃に、怖さや迫力が無いのは当たり前なのかもしれません。
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